2025年3月、阪神タイガースの2軍本拠地が建物の老朽化などにより、西宮市の鳴尾浜から、尼崎市の大物(だいもつ)へ移動しました。
建物の素材や球場の設計など、かなりのこだわりをもって建てられたスタジアムです。
そこで今回は、話題のSGLスタジアムへ行きましたので、12球団の球場巡り2軍編としてまとめてみました!!
SGLスタジアム尼崎

球場名:日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎
住所:兵庫県尼崎市杭瀬南新町3丁目3
最寄駅:阪神なんば線「大物駅」から徒歩約5分
面積:両翼95m、中堅118m
収容人数:最大4400人(常席3600席、臨時外野席800席)
小田南公園内にある野球場です。公園に隣接する日鉄鋼板が命名権を取得したので、正式名称は日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎となりました。
無料だった鳴尾浜球場と異なり、観戦は全て有料です。外野席を除いて、全席指定席で料金は席種によって異なります。
※ちなみにSGLとは、ガルバリウム鋼板のメッキにマグネシウムを2%添加した鋼板の名称のことです。
この改良を加えた鋼板は、従来品に比べ耐食性が3倍以上になっていて、この鋼板をSGLスタジアムでは、室内練習場の壁などで使用しています。
こだわりがつまったSGLスタジアム
このスタジアムのこだわりポイントを2つご紹介!
甲子園球場と同じ
グラウンドのサイズ、方向、内外野の土・芝、LEDの照明、そして浜風まで、甲子園球場とほぼ同等の設備や規格で再現されているんです!
甲子園を再現することで、1軍に呼ばれた際に守備面などでのミスを減らせます。天然芝に黒土というグラウンドでもすぐに活躍できるようにするため、できるだけ近づけた作りになったそうです。
そしてグラウンドの整備は、阪神園芸さんがSGLでも担当されています。

最新のカメラ
SGLスタジアム内には16台のカメラがあり、それらで解析するマーカレス・モーションキャプチャという日本で唯一のシステムを導入しているそうです!
また、トラクマン(=ゴルフ用に開発された弾道計測器。自身のスイング解析のために使用する世界一正確なレーダー弾道計測器)やホークアイ(=競技場に設置された複数のカメラが捉えた映像から、ボールの最も妥当な軌道を再構築し、コンピューターグラフィックスで瞬時に再現する)も甲子園に続き導入されています。
ゼロカーボンベースボールパーク
SGLスタジアムは、別名をゼロカーボンベースボールパークともいいます。
理由は、尼崎市と阪神電鉄が、小田南公園一帯の再整備に際して「省エネルギー化の徹底、再生可能エネルギーを活用できる設備の導入、電力の地産地消などの取り組みを通じ、民生部門の電力消費に伴う『カーボン(=二酸化炭素の排出)』を2023年度までに事実上ゼロにする」という目標を掲げていることに由来するそうです。
ゼロへの取り組みとして、球場のバックスクリーン背面や室内練習場、クラブハウスの屋根にソーラーパネルを設置しています。
ほかにも先ほど紹介したSGLを含む性能の高い断熱材の使用、雨水や井戸水の使用やバイオマス製品の活用など、様々なことを行っているそうです。
周辺環境
さて、SGLスタジアムの周りを見渡してみると…
スタジアムのレフト外野側には、タイガースの練習場があります。観戦していた席からも少し見えていて、ちょうど阪神園芸さんが整備されていました。

また阪神なんば線を挟んだ奥には、2軍の室内練習場もあります。
タイミングよく、大阪万博のキャラクター「ミャクミャク」がラッピングされた電車が走って来ました!

ちなみに甲子園球場同様に、こちらのスタジアムにも駐車場はありません。SGLへ行かれる際は、公共交通機関を利用してください!
まとめ
今回は、新しくできた阪神タイガースの2軍球場SGLスタジアムについてまとめてきました!
甲子園球場とほぼ同じ規格ということは事前情報として知っていましたが、芝や土など甲子園を彷彿とさせるところが確かに多くありました。他にもバックスクリーンのcitizenの時計や、山九の看板などはまさに甲子園と同じですよね!
この日は浜風もそこそこにあり、とても気持ちよく観戦することができました😄
ちなみにSGLスタジアムについて1回でまとめ終わろうとしていましたが、球場グルメの紹介が書ききれなかったので、2回に分けて投稿いたします!
美味しいものがたくさんありましたので、そちらもぜひお読みください!
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